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高浜発電所だより 臨時号 2017年2月発行

クレーン倒壊時の状況

 平成29年1月20日21時49分、1・2号機原子炉格納容器上部遮蔽設置工事用の大型クレーン4台のうち1台のクレーンが、2号機原子炉補助建屋ならびに燃料取扱建屋へ倒れました。
 クレーン倒壊時、暴風警報が出ており、強風が吹いていました。
 なお、当時、作業は実施しておらず、けが人はおりません。
 また、発電所敷地内および周辺のモニタリングポストの指示値を確認しましたが、周辺環境等への影響はございません。

クレーン倒壊時の様子

建屋等の点検結果

 2号機の燃料取扱建屋のパラペット(手すり壁)や原子炉補助建屋屋上の配管の保温材等に損傷が認められましたが、両建屋や安全上重要な設備等(使用済燃料ピット、1次系純水タンク等)に異常はありませんでした。

原因調査
【クレーンの調査結果】
 
○クレーンの強度や、設置状態、アンカーウェイトの固定状態などを調査した結果、問題はありませんでした。
 
○損傷したクレーンの点検では、倒壊につながる異常は認められませんでしたが、バックストップの変形が認められました。
【当日の風速の評価】
 
○当日、高浜町内を含む福井県内には暴風警報が発令され、瞬間風速35m/秒以上の風が吹く予報がでていたことや、シミュレーション結果等からの推定により、瞬間風速が40m/秒を超えていた可能性がありました。
【関係者からの聞き取り調査結果】
 
○元請会社は、事故前に、瞬間風速約42m/秒の風に耐えられるとの評価結果を当社へ報告していました。
 
○元請会社は、瞬間風速30m/秒を超えると予想される場合、事前にクレーンの転倒防止を行うこととしていましたが、当日の作業時や作業終了時に風が弱かったため、その後の風速変化に注意を払うことなく、暴風警報発令に気付かず、必要な対応をとりませんでした。  
○当社は、暴風警報発令を認識していましたが、瞬間風速約42m/秒の風に耐えられるとの評価に頼り、元請会社がクレーンの転倒を防止する対応をとっているかを確認しませんでした。

クレーン倒壊の推定メカニズム

原因
     
  • ○発電所構内の風が急に強まり、クレーンが転倒する可能性のある瞬間風速40m/秒以上の風が吹いたものと推定しました。
  •  
  • ○元請会社は、風速変化や暴風警報発令に気付かず、必要な対応をとっていませんでした。
  • ○当社は、事前に元請会社の具体的なクレーン転倒防止対策について確認しておらず、当日の暴風警報発令を認識していたものの、社内関係者との協議や元請会社への連絡を行いませんでした。
  • ○当社は、暴風が予想される状況において、機材の転倒や落下等による、安全上重要な設備等に対する影響について議論していませんでした。
対策
     
  • ○当社は、発電所長等関係者で、自然環境の悪化を前提に、安全上重要な機器等への影響等を議論し、請負会社に対し想定されるリスクについて注意喚起を行います。また、請負会社が想定されるリスクを前提に適切な処置を計画していることを確認します。
  •  
  • ○当社は、自然環境の悪化に関する情報を積極的に入手し、気象状況が急変する恐れがあれば、請負会社を含む所内関係者と情報を共有します。
  • ○元請会社は、クレーン作業終了時は、風速に関わらず、ジブをたたむ等の安全対策をとります。
  • ○元請会社は、移動式クレーンの機材の安全を確保するために必要な措置の検討を行い、作業計画書等に反映します。
  • ○元請会社は、自然環境の悪化に対する警報等の情報を適切に入手し、安全上重要な機器等への影響を回避するための措置をとります。

今一度、一層の緊張感を持って、何よりも安全を優先することを徹底し、原子力事業の運営に取り組んでまいります。

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